7月22日より開催しております、根本敬画業40周年特別企画展「愛のあるユニークで豊かな東京」。
画業40周年が一つのテーマとなった今回の展示は、1999年に世田谷美術館で開催された「時代の体温」展を着想に得ました。
※奈良美智、多田正美、東恩納裕一、田中敦子、大木裕之、根本敬、大竹伸朗が参加した、「時代の体温」展は、絵画、立体、映画、音楽、漫画、といった線と色彩、光、音を各方面で駆使したアーティストの世界が、一つの場所で「時代の体温」を醸し出す展示でした。「時代の体温」展で使われたコラージュ素材のスクラップや、写真、書籍も今回展示しております。
「時代の体温」展
今回の小宮山書店での展示では、根本氏がこれまで収集してきた凄まじい数の資料や原稿、著作本、手紙、コラージュ素材を、新作のキャンバス作品と共に部屋中に散りばめ、部屋の四方八方からはラジオ、CD、VHS、DVD、レコード、カセットから様々な音がとめどなく流れています。
一言では決して表すことはできませんが、この空間そのものが、根本氏の軌跡が詰まったコラージュといえるでしょう。
「そこら中に一見ゴミが散乱したように見える。これを一つの表現としてはとらえられないだろうけど… でもとらえられなくて当たり前かもしれませんが、それは程よく言えば一つの生き方であり、さらに言えば生き方の残骸かもしれない。それだけ複雑であり、進化しながら退化している。でも結局なんらかの形で前進はしている。そんなような40年間が今この空間にある。例えていえば、この場所は業園(ゴーランド)。
解毒効果があります。尚、今のところ体調がよくなったと言ってくださった方が数名おられますが、気分が悪くなったという声は、驚いたことにありません。」
作品「業園(ゴーランド)」
※墨絵は今回の展示が初披露
凄まじい情報量の展示で、一度の来場では足りず、再度来るかた多数。Twitterでもどんどん発信していきますので、お見逃しなく!
なお、小宮山書店の特設ページにて、作品やポスターの販売もしております。
展示記念冊子は、ソノシートレコード付きです!「ソノシートは集団離村を歌った知る人ぞ知るレコードと、かの爆音ギターをミックスしたものです。ソノシートならではの質感が音源との相性が最高でした」(根本敬)