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<書籍のご紹介> 月岡芳年・落合芳幾 × 花輪和一・丸尾末廣「江戸・昭和競作 無惨絵 英名二十八衆句」

2021 年 11 月 18 日 | カテゴリー : 新着・おすすめ商品, スタッフブログ

 

タイトル 江戸昭和競作 無惨絵 英名二十八衆句
著者/作家 画:月岡芳年、落合芳幾、花輪和一丸尾末広
出版社 リブロポート
発行年 1999年
基本情報 1冊 ソフトカバー カバー 帯付 日本語 / 英語
状態 カバー極少スレ 帯少シミ有

 

1999年にリブロポート社から出版されたこちらの書籍は、江戸の「無惨絵」で知られる「英名二十八衆句」を漫画家・花輪和一と丸尾末廣が世紀末版として競作したものです。

1866年に刷られた「英名二十八衆句」は、占星術上の方角の区分「二十八宿」と、「衆苦」(人々の苦しみ=地獄絵)をかけて名付けられ、絵師・歌川国芳の元で修行を積んだ月岡芳年と落合芳幾が、十四葉ずつ描いた浮世絵です。ライバル同士であったといわれる二人の競作は、明治維新前の殺伐とした世の空気を醸し出し、全葉が血まみれで編まれていることから浮世絵史上、他に類をみない無惨絵として評価されました。

1970年代・80年代に雑誌「ガロ」を中心に活躍した花輪・丸尾両者もまた、昭和版の「エロ・グロ」ジャンルを確立した漫画家であり、月岡・落合の競作を世紀末に復活させる役にまさに打ってつけ。
読む前から胸騒ぎのする一冊です❗️

小説家・高橋克彦による解説には、「芥川龍之介が自殺当日にこの二十八枚を眺めていた」、「三島由紀夫が事件の直前に「二十八衆句」の揃いを入手しようと奔走していた」、などの興味深いエピソードが残されており、浮世絵から120年の時を経て示唆に富んだ内容となっています。

世紀末版「英名二十八衆句」の、ラインナップはこちら。
(本家の浮世絵も収録されています。)

・赤ずきん                ・俊一
・舌切り雀と突張娘        ・月光仮面と分家嫁
・へび少女         ・永田洋子
・梶間友彦         ・白虎隊
・フリッツ・ハールマン   ・ピーター・キュルテン
・都井睦雄         ・富姫
・一柳展也         ・大久保清
・ホムンクルス       ・河内屋与兵衛
・江戸川乱歩        ・夢野久作
・磯良と正太郎       ・河童
・アドルフ・ヒトラー    ・甘粕正彦
・阿部定          ・一寸法師と殿上人
・眠り男          ・源頼光と酒呑童子
・マーク・ボラン      ・芳年と幻太夫

豪華執筆陣による讃も魅力です。
・あがた森魚  ・川本三郎
・荒俣宏    ・杉浦日向子
・楳図かずお  ・瀬木慎一
・遠藤ミチロウ ・宗谷真爾
・落合清彦   ・都築道夫
・細野晴臣

店舗またはホームページより、ご購入いただけます。

 

📧info@book-komiyama.co.jp
☎0332910495

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