[ Item ID : 97798 ]
タイトル | FRONT 復刻版 【全3期10冊揃 / 解説書3冊揃】 |
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著者/作家 | 監修:多川精一 企画:岡田桑三 ほか デザイン:原弘、多川精一 ほか 写真:木村伊兵衛、渡辺義雄、菊池俊吉、濱谷浩、渡辺勉 |
出版社 | 平凡社 |
発行年 | 1989−1990 |
基本情報 | 全3期10冊+解説書3冊揃 復刻版 第Ⅰ期:ソフトカバー3冊 函・函カバー・解説書付 第Ⅱ期:ソフトカバー3冊 函・函カバー・解説書付 第Ⅲ期:ソフトカバー4冊 函・函カバー・解説書付 日本語 / 英語 / 中国語 / モンゴル語 |
状態 | 第Ⅰ期:函カバー極少スレ有 函裏側少凹ミ・ヤブレ有 解説書極少ヨゴレ有 第Ⅱ期:函カバー極少スレ有 解説書極少シミ有 第Ⅲ期:函カバー極少スレ有 |
第二次世界大戦中の1942年から1945年に東方社より刊行された大型グラフマガジン、『FRONT』復刻版のご紹介です。
当時世界最高水準の写真、グラフィックを魅せた対外宣伝誌として名高い本書は、参謀本部からの要請により設立された東方社より出版されました。俳優、プロデューサーとしても知られる岡田桑三(1903-1983)を理事長に、昭和期の日本を代表するグラフィックデザイナー原弘(1903-1986)を美術部長に迎え、写真部長は昭和期日本を代表する写真家、木村伊兵衛(1901-1974)が務めました。他にも当時若かった多川精一、渡辺義雄、菊池俊吉、濱谷浩、渡辺勉らも名を連ねました。岡田は1931年の独逸国際移動写真展を斡旋し、日本の写真界に新興写真を定着させた1人でもあります。
彼らはソ連の国策宣伝誌『USSR』(ソ連邦建設、1930-1941年)を手本としていたために、誌面ではロシアアヴァンギャルドの流れを汲むモダニズムのグラフィックが見られ、大胆なフォトモンタージュ、タイポグラフィ、レイアウトデザインによる視覚効果がふんだんに採用されています。
大東亜共栄圏の礼賛、各現地での撮影や最大15ヶ国語への翻訳から、当時の国策を提示、正当化する最も有効なメディアとして、多大な労力と費用をかけていたことがうかがえます。
復刻版の付録である解説書3冊には、当時参加していた多川精一と菊池俊吉によるテキストや、デザイン、写真界からの批評文等が多数収録されています。今日の情勢にも示唆的な刊行物として是非ご覧ください。
また何かご不明な点ございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。
【雑誌目次】
第Ⅰ期:海軍号 満州建設号 空軍号
第Ⅱ期:陸軍号 落下傘部隊号 鉄号
第Ⅲ期:華北建設号 フィリピン号 インド号 戦時東京号
【解説書目次】
(第一期)
柏木博「モダンなグラフィズムの捻れと合理」
飯沢耕太郎「写真史のなかの『FRONT』」
山口昌男「『フロント』をめぐる国際派知識人群像」
多川精一「対外宣伝誌『FRONT』の記録」
「海軍号」英語版/年表
(第二期) 多川精一「『FRONT』を創った人びと」
菊池俊吉「ライカ、『フロント』、東方社写真部」
今泉武治「『日記』一九四二-四三」
岡田一男「父、岡田桑三ーー東方社初代理事長ーーのこと」
山室太柁雄「ざっくばらんーー戦時下の特殊出版社物語」
「陸軍号」全訳/「落下傘部隊号」抄訳
(第三期) 山口昌男「淡路町からの眺めーー東方社(対ロシア)へ愛をこめて」
天野祐吉「すごい道楽雑誌」
多川精一「『FRONT』、その制作現場」
三神勲「なんだか面白いんですよ、会社の中がーー」
中野菊夫「一編集部員として」
浅野隆「野々宮ビル地下、暗室しごと」
海老原光義「横浜事件と東方社と」
当時世界最高水準の写真、グラフィックを魅せた対外宣伝誌として名高い本書は、参謀本部からの要請により設立された東方社より出版されました。俳優、プロデューサーとしても知られる岡田桑三(1903-1983)を理事長に、昭和期の日本を代表するグラフィックデザイナー原弘(1903-1986)を美術部長に迎え、写真部長は昭和期日本を代表する写真家、木村伊兵衛(1901-1974)が務めました。他にも当時若かった多川精一、渡辺義雄、菊池俊吉、濱谷浩、渡辺勉らも名を連ねました。岡田は1931年の独逸国際移動写真展を斡旋し、日本の写真界に新興写真を定着させた1人でもあります。
彼らはソ連の国策宣伝誌『USSR』(ソ連邦建設、1930-1941年)を手本としていたために、誌面ではロシアアヴァンギャルドの流れを汲むモダニズムのグラフィックが見られ、大胆なフォトモンタージュ、タイポグラフィ、レイアウトデザインによる視覚効果がふんだんに採用されています。
大東亜共栄圏の礼賛、各現地での撮影や最大15ヶ国語への翻訳から、当時の国策を提示、正当化する最も有効なメディアとして、多大な労力と費用をかけていたことがうかがえます。
復刻版の付録である解説書3冊には、当時参加していた多川精一と菊池俊吉によるテキストや、デザイン、写真界からの批評文等が多数収録されています。今日の情勢にも示唆的な刊行物として是非ご覧ください。
また何かご不明な点ございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。
【雑誌目次】
第Ⅰ期:海軍号 満州建設号 空軍号
第Ⅱ期:陸軍号 落下傘部隊号 鉄号
第Ⅲ期:華北建設号 フィリピン号 インド号 戦時東京号
【解説書目次】
(第一期)
柏木博「モダンなグラフィズムの捻れと合理」
飯沢耕太郎「写真史のなかの『FRONT』」
山口昌男「『フロント』をめぐる国際派知識人群像」
多川精一「対外宣伝誌『FRONT』の記録」
「海軍号」英語版/年表
(第二期) 多川精一「『FRONT』を創った人びと」
菊池俊吉「ライカ、『フロント』、東方社写真部」
今泉武治「『日記』一九四二-四三」
岡田一男「父、岡田桑三ーー東方社初代理事長ーーのこと」
山室太柁雄「ざっくばらんーー戦時下の特殊出版社物語」
「陸軍号」全訳/「落下傘部隊号」抄訳
(第三期) 山口昌男「淡路町からの眺めーー東方社(対ロシア)へ愛をこめて」
天野祐吉「すごい道楽雑誌」
多川精一「『FRONT』、その制作現場」
三神勲「なんだか面白いんですよ、会社の中がーー」
中野菊夫「一編集部員として」
浅野隆「野々宮ビル地下、暗室しごと」
海老原光義「横浜事件と東方社と」
Title | FRONT Reprint Edition 【Complete 10 books and 3 booklets】 |
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Author/Artist | Supervision: Seiichi Tagawa Planning: Sozo Okada, and more. Design: Hiromu Hara, Seichi Tagawa, and more. Photo: Ihei Kimura, Yoshio Watanabe, Shunsuke Kikuchi, Hiroshi Hamaya, Tsutomu Watanabe |
Publisher | Heibonsha |
Year | 1989−1990 |
Details |
Reprinted edition, Box 1: 3 Soft cover, Slip case, Slip case Cover, Booklet Box 2: 3 Soft cover, Slip case, Slip case Cover, Booklet Box 3: 4 Soft cover, Slip case, Slip case Cover, Booklet. Japanese / English / Chinese / Mongolian. Box 1: Slip case Cover Faintly Worn. Backside of Slip case Slightly Bumped, Torn. Booklet Faintly Soiled. Box 2: Slip case Cover Faintly Worn. Booklet Faintly Spotted. Box 3: Slip case Cover Faintly Worn. |
【Titles】
Box 1 : Navy issue , Manchurian construction issue , Air Force issue
Box 2 : Army issue , Paratroopers issue , Iron issue
Box 3 : North China Construction issue , Philippine issue , India issue , Wartime tokyo issue
Box 1 : Navy issue , Manchurian construction issue , Air Force issue
Box 2 : Army issue , Paratroopers issue , Iron issue
Box 3 : North China Construction issue , Philippine issue , India issue , Wartime tokyo issue