［日本村 1969-79 / 写真：山田脩二　写真構成：磯崎新・篠山紀信　文：磯崎新・多木浩二　談：大辻清司・高梨豊　題字：平昌司］ | 神保町の小宮山書店 / KOMIYAMA TOKYO

山田脩二（1939~）は建築・美術の雑誌用撮影を行いながら、日本全国津々浦々を旅したフリーカメラマン。1974年には「現代日本15人の写真展」に参加するなど、写真界での評価を高めていきます。
本書は伝説的な代表作で、タイトルにある「日本村」は平昌司によると、自然のなりゆきの国として、日本は村であるとのこと。新旧、都市と農村といった月並みの二項対立に留まらず、むしろ各地に見られる均質や変化を10年かけて自ら確かめたことで、既存の風景写真の枠組を超えた異様なドキュメント。1982年に職業写真家終止符宣言をし、現在までカワラマン（瓦師）として淡路島で活動しています。